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見逃すな! 内覧会はここをチェック プロ直伝:vol.18 


第18回)

プロはこんなところまでチェックしている!

さくら事務所 コンサルタント 三上 隆太郎

新築マンションの内覧会では、はじめて見るお部屋に舞い上がってしまい、重大な不具合まで見落としてしまいがちですが、内覧会のプロは細部にわたりさまざまな部分を確認しています。

たとえば、ほとんどの購入者が確認していないサッシとガラスの間に充填される「ガラスシール」や「ガラスビート」の不具合。

ちなみに、「ガラスシール」や「ガラスビート」とは、アルミサッシにガラスを入れた際、アルミサッシとガラスの間に隙間ができてしまうため、その隙間に埋める充填材や緩衝材のことをいいます。

この充填材がないと、ガラスががたついてしまったり、アルミサッシとガラスの間の隙間から外部の冷気や暖気が室内に入り込んでしまいますので、この隙間は埋めておかなければなりません。

ですので、この隙間を埋める充填材がしっかり施工されているかどうか確認することが大切です。

それでは、この充填材がしっかり施工されているかどうか確認する方法をお知らせしましょう。

一見、特に問題もないように思えるアルミサッシとガラスですが、不具合が生じています。

少し近寄って見てみましょう。

よく見ると、アルミサッシとガラスの間に充填されるはずの充填材が埋められていないことが分かります。
少し下のほうも見てみましょう。

同じように、充填材が充填されていないことが分かります。
本来、この部分に隙間があってはいけませんから、隙間を見つけた場合には、修繕をお願いしましょう。

(正しい施工例。アルミサッシとガラスの間にしっかりと充填材が充填されています)

ちなみに窓ガラスの周囲には、必ずこの充填材が充填されていますので、家中の窓全部を確認しなくてはなりません。ちょっと大変な作業になりますが、一枚一枚丁寧に確認していきましょう。

(塩ビ製の緩衝材(ガラスビート)のめくれ)

また最近のマンションでは、バルコニーの手摺りもガラス製になっていることが多くなりましたの、忘れずにバルコニー部分のガラスまわりの状態も確認しておきましょう。

(バルコニーガラス手摺りの充填材忘れ)

(バルコニーガラス手摺りの充填材接着不良によるめくれ)

以上のように、窓という窓には必ずこの充填材が充填されていますので、内覧会時にはぜひ確認して下さいね。

たまにですが、非常に見えづらいサッシクレセント受け金物裏側(サッシの鍵部分)の部分だけ充填されていないケースもありますから、ご注意を!

(サッシクレセント受け金物)

(サッシクレセント受け金物裏側の充填材施工忘れ)

三上隆太郎(みかみ りゅうたろう)
住宅営業として新築住宅販売に携わった後、家業の建設会社にて施工経験を積み、(株)さくら事務所参画。 熱意あるアドバイスが好評をよぶコンサルタント。不動産・建物調査のマルチプレーヤー。

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