新築マンションの内覧会では、本来取付いているはずのものが取付いていなかったり、取付いているものがしっかり機能していなかったりと、意外と簡単な不具合が見つかるものです。
ですので、内覧会ではキズや汚れに終始することなく、基本的なことから確認していくことが大切です。
例えば、浴室のシャワーヘッド忘れ。
通常はこのようなシャワーヘッドが取付いていますね。
このような不具合は、毎日の生活をイメージすることで意外と簡単に見つけることができます。
つぎの例は、浴室のシャワーホース。
シャワーヘッドの取付け忘れならともかく、シャワーホースから取付いていないこともあるんです。
このような不具合が見つかったときは、そもそも通水試験すら行なわれていない可能性がありますから、しっかり水が出るかどうかも同時に確認することがポイントです。
次の例は浴室の照明器具の玉切れ。
照明器具の点灯確認は基本中の基本です。照明器具は必ずスイッチを入れて点灯確認を行いましょう。
次の例は、浴室の照明器具の取付け忘れ。
設計図上は、2つの照明器具が取付けられるはずなのに、1つしか取付けられていませんでした。
(設計図上には2つの照明器具が取付けられることになっています)
他によくある不具合事例としては、トイレのペーパーホルダーやタオル掛、また洗面室のタオル掛の取付け忘れなど、住んだあとになってから気が付くと困ってしまうものもたくさんあります。
ですから内覧会では、生活しているイメージを持ちながら基本的な部分も含めて、しっかり確認してみましょう。
三上隆太郎(みかみ りゅうたろう)
住宅営業として新築住宅販売に携わった後、家業の建設会社にて施工経験を積み、 (株)さくら事務所参画。
熱意あるアドバイスが好評をよぶコンサルタント。不動産・建物調査のマルチプレーヤー。
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