3. 優先順位2位の基準 便利で楽しく暮らせる街を選ぶ
孟母三遷ではないけれど、住むところが変われば、気分も変わるし生活の中身も変わります。
私は過去に12回の引越しを経験しましたが、金町に住んでいるときは、週末は水元公園が定番で、テニスなどのスポーツライフを満喫しました。その後、勝どきに引っ越したら、東京湾での釣りにハマリ、築地が近いこともあり、魚料理に挑戦する日々でした。
これから、賃貸マンションや社宅を脱出して、新しいマンションライフをはじめようとするのであれば、是非これまでの暮らしよりワンランクアップできる、便利で楽しい暮らしが出来る街を選んでいただきたいと思います。
シングル・カップルにとって生活の質を上げる街といえば、やはり都心に近いところでしょう。日常の生活に必要な施設が、買おうとするマンションを中心に、徒歩5分から10分以内にあることは当然のこととして、公共施設、医療施設も同様に徒歩5分から10分以内にあると便利です。
さらに、暮らしの幅を広げるとともに質をあげる要素である、健康、リラクゼーション、エンタテインメント、グルメ、ファッションといった分野の施設が整っていることが望ましいと思います。
時々発表される、「住んでみたい街」などの上位にランキングされる、吉祥寺、下北沢、自由が丘、中野などは、こうした施設や要素を持った街であるからこそ人気が高いのです(表1参照)。
●表1/街イメージ調査(2007年7月27日付け日本経済新聞)
順位
|
一人暮らしするなら、どの街
|
家族で住むなら、どの街 |
1位
|
吉祥寺 |
吉祥寺 |
2位
|
横浜 |
横浜 |
3位
|
下北沢 |
田園調布 |
4位
|
自由が丘 |
国立 |
5位
|
中野 |
二子玉川 |
6位
|
麻布・広尾 |
浦和 |
7位
|
新宿 |
鎌倉 |
8位
|
三軒茶屋 |
成城学園 |
9位
|
青山 |
自由が丘 |
10位
|
恵比寿 |
三鷹 |
ただし、人気の高いところは、住宅価格相場も得てして高くなるもの。ですから、以下の項目に該当する街があれば、馴染みの薄い街であっても、住めば都となる可能性は大、ということが言えそうです(表2参照)。
●表2/生活の質がワンランクアップする街の条件
評価項目
|
具体的な施設
|
目のつけどころ |
日常の生活利便施設
|
スーパー、コンビニ、商店街、ドラッグストア、クリーニング、ベーカリーなど |
自宅から徒歩5分〜10分以内に50%以上の施設があるのが望ましい |
暮らしの幅を広げる施設
|
書店、CD・DVDレンタルショップ、スポーツクラブ、マッサージ店、カフェ、ファーストフード店、ファミレス、レストランなど |
自宅から徒歩5分〜10分以内に50%以上の施設があるのが望ましい |
公共施設
|
郵便局、銀行、市役所、図書館、地区会館など |
自宅から徒歩5分〜10分以内に50%以上の施設があることが望ましい |
医療施設
|
内科、外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼下、歯科、産婦人科、救急病院 |
自宅から徒歩5分〜10分以内に50%以上の施設があるのが望ましい |
公園・緑地等
|
公園、緑地、河川敷、海など |
自宅から徒歩5分〜10分以内にあるのが望ましい |
教育施設
|
保育園、幼稚園など |
自宅から徒歩5分〜10分以内にあるのが望ましい |
ところで、子育て志向のあるカップルは幼稚園・保育施設などの教育施設が近くにあるかどうかのチェックもお忘れなく。
|