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ケース別カシコイ住宅ローン計画【住まいのお金】:vol.2 




第2回)
ケース1:30代バリバリ働く女性シングル
鉄則は、ライフステージの変化に強い安全プラン

住宅ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー 山本 久美子

■ケース1)30代キャリア女性シングル
プロフィール/34歳・正社員・年収600万円
資金計画/購入物件3800万円・頭金800万円・住宅ローン3000万円

 仕事は順調だけど、自分の城を持ってもっと暮らしを楽しみたいといったシングル女性は多いもの。でも、男女にかかわらずシングルの場合は、将来ライフステージが変わる可能性を含んでいます。結婚や子どもの誕生などによって、家計の収支は大きく変わるでしょう。また女性の場合は、働き方が変わることも考えられます。

 こうしたライフステージの変化に柔軟に対応できる、住宅ローンの組み方をしておくことがポイントとなります。そのためには、住宅ローンの返済額を固定させたいもの。金利が変わるタイプを選んでしまうと、収入がダウンしたり一定期間働けなくなった時に、金利が上がって返済額が増えてしまうといったリスクを伴います。返済中ずっと金利が同じタイプを選んでおけば、計画的な家計のやりくりができる分だけ安心できます。
 そこで、お勧めの資金プランは、フラット35などの全期間固定型のローンを定年時までの返済期間(26年で設定)で借りる安全プラン=資金プラン1です。5月になって金利が上昇したので、毎月返済額が14万円台になってしまいましたが、実際の金利はローンを受け取る際の金利(新築マンションなら引き渡し直前のタイミング)になります。また、フラット35の金利は、金融機関によって異なります。借入時に払う融資手数料が50万円前後などのまとまった額になりますが、金利は2.95%と低くなる金融機関もありますので、それなら毎月の返済額は13万7809円にダウンします。

■資金プラン1: 全期間固定のフラット35を利用した安全プラン

 
借 入 額
返 済 期 間
金 利 毎月返済額 総 返 済 額
全期間固定
(フラット35)
3000万円
26年
3.15%
14万963円
約4398万円
※みずほ銀行の平成20年5月時点のフラット35の金利で試算

 もう一つの考え方は、できるだけ返済期間を短くすること。10年などの短期間で組めれば理想的ですが、そうはなかなかいかないもの。無理のない範囲で1年でも短くすれば、支払う利息はグンと減ります。その分ローン残金が早く減るので、いざという時に売るといった場合でも売却額でローン残金を返しやすいというメリットがあります。
 10年間返済額が変わらなければ見通しが立つというシングル女性なら、より低金利の固定期間選択型の10年を選び、その分返済期間を短くするという少し攻めのプラン=資金プラン2を検討してみましょう。11年目に返済額が変わるリスクはありますが、これなら返済期間は4年短くなり、総返済額はプラン1の場合より約649万円ダウンします。

■資金プラン2: 10年固定を利用してより短く組んだ少し攻めのプラン

 
借 入 額
返 済 期 間
金 利 毎月返済額 総 返 済 額
固定金利特約型
10年固定
3000万円
22年
2.10%
14万1998円
約3749万円
※三菱東京UFJ銀行の平成20年5月時点の優遇金利(当初大幅優遇)で試算。総返済額は適用金利が変わらない場合

 いずれの場合も、借入額や借入時の年齢、年収などで細かい設定は変わりますが、考え方は同じですので自分の場合はどうか考えてみてください。
 加えて、シングル女性の場合は駅に近くて便利など、売りやすく貸しやすいマンションを選んでおくということも、対応策のひとつとなるでしょう。

●返済負担率の目安は25〜30%

 毎月の返済額が14万円を越えるプランを見て、そんなに払うの?と思われた方もいらっしゃるでしょう。この額は、年収600万円の場合28%の返済負担率になります。
 返済負担率とは、住宅ローンの年間返済額が税込み年収のどの程度を占めるかを指し、年収負担率とも言います。一般的には返済負担率が25%程度であれば、無理のない返済ができるといわれています。年収の低い世帯は20%程度などより負担を軽くしたほうがいいのですが、ある程度の年収があり、かつシングル女性であれば、個人的には返済負担率を高めにした方がいいと思います。扶養家族や教育費などに備える必要性が男性よりは少ないので、返済期間を短くするためにも、毎月の返済額を増やした方がいいと思うからです。
 でも、無理は禁物です。毎日の暮らしに余裕がなくなるほどの返済になってしまうなら、借入額を減らしたり、返済期間を長めに設定して繰上返済をするなども考えましょう。




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